退屈と閉塞を軽やかに跳び越える、カフカ通算6枚目のアルバム。
今作は、いよいよ名作を作るぞとの意気込みで制作に入りました。カフカらしさ全開の曲が多いのもその現れです。選曲を吟味し、ギミックを排し、名盤らしく何度でも聞けるアルバムを目指しました。何度でも聞けて、もう聞かなくても覚えてられるほどの名盤を目指しました。
カフカ史上初めて、恋愛をテーマにアルバム制作に入りました。曲ごとにさまざまな角度から恋の歌を書いて、レコーディングにのぞんだら、曲たちが勝手に成長して男女を超えても通じる、人と人の関係性、社会の中の自分を見つめる普遍的な作品になりました。
ソングライター、カネココウタの、自分自身をアイロニカルに見つめる視線、斬新な角度で日常のディティールを切り取っていく歌詞の魔法は今作でも発揮されています。
M2「Ice Candy」の"冷蔵庫 知らんバンドのパスばっか"
M3「No bad」の"終電の時間気にしてまた涙を流している"
M6「Sunday Morning」"知らない男と朝マック"
M11「あいなきせかい」"流れる景色に酔って 深夜料金 払ってばかりだ"
いたるところでキラッと輝くリリックの断片に、ニヤッとしたり、ドキッとしたり。
サウンドは、あくまでもカラフルに。80'Sの影響を大きく受けて、シティポップが跳ね回る軽やかさを自在に操っています。軽快で鮮やかで、何度でも聞ける音色に仕上げました。僕らが見たこともないアーバンシティではこんな音が流れてるのかも。
奇妙に平和で閉塞した2010年代を生きる僕たち。ハッピーな瞬間は少しある、うまくいかないこともある。自分と世界がズレてるって感じる時間はたくさんある。このアルバムがこの世界で軽やかに自由に過ごすためのキーになるかもしれません。
収録内容
1. Scab
2. Ice Candy
3. No bad
4. Sunday Morning
5. Night and Day
6. plastic city
7. City Boy City Girl
8. heartbreak
9. センチメンタルコーヒーラブソング
10. LOVESICK
11. あいなきせかい
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